実山椒とぬか床

ワタシの家のぬか床は、甕で仕込んでいます。

最初は、琺瑯のぬか床用のを使っていて、それはそれでよかったけど、今は甕に入れてキッチンのカウンターの目の前に置いてある。

ぬか床を長続きさせるコツは、やっぱりなんといっても絶対にかき混ぜることなんだけど、そのためには忘れたり面倒になったりしないことが何よりも大事で、重かったり移動させたりすると続かない。
だから、多少ジャマになっても目と、手の届くことろに絶対に置いておく。
冷蔵庫もいいけど、やっぱり忘れちゃうんだよね。

甕は、1年程前に久松製のを探していたら運よくいくつか手に入れることができた。
これが素晴らしくぬか床にいい。
甕の通気性、吸湿性など「呼吸している感じ」を実感できる。
今年はこの甕で梅干しを漬けてみようと思う。

今、実山椒の季節。
ワタシはこの実山椒の香りが大好きでぬか床に入れた。
ぬか床に実山椒を入れると香りがぐっと引き立って引き締まる。
よく、ぬか床は臭いっていう人がいるけど、状態のよいぬか床は、臭くない。
フルーティーな、柑橘のような香りさえする。

実山椒が終わって少しすると青柚子の季節。
柚子もぬか床に入れるととても幸せな気分になる。

日本人でよかったな、と思うひととき。